
<緞帳(どんちょう)>
ご存じですか?
舞台には、ステージと客席の間に大きな幕が下がっている。
それを、緞帳と呼ぶ。
大きな劇場には必ず、緞帳がある。
では、クイズです。
日本にある劇場の緞帳の裏側には、ある文字が書かれています。
その文字とは何でしょう?
ヒント;漢字交えて、4文字。
答えは、最後に・・
劇場によっては、緞帳のない所もある。
小さい劇場、あるいは、高さの低い劇場などでは、
上から、緞帳が降ろせないからだ。
今、いい事を言ったヨ。
そう、緞帳とは、
上下する幕の事をさす。
横に引く幕は、緞帳とは言わない。
それは、<引幕(ひきまく)>
昔懐かしい芝居小屋で、引かれる幕がソレだ。
永谷園の茶漬けのカラーをした幕を
<定引幕(じょうひきまく)>と云う。
クイズのヒント;劇場は火事におびえている。
私が、20代にやっていた芝居での公演は、
東京の小さい小屋だった。
100人も入らず、客も地べたの座布団に座らされた。
そんな劇場であるから、緞帳はおろか、引幕もない。
舞台装置すらない。
ただの真黒い壁が後方にあるだけの空間だった。
客席の照明が暗くなれば、芝居が始まる仕掛けだ。
客席と舞台の境目すらはっきりせず、
最前列に座る客には、役者の汗がかかった。
つばも飛んできた。
当時、そのような演劇を、こう呼んだ。
<アングラ>
アンダーグランドの略である。
劇場が、地下に存在することが多かった為であろう。
さて、クイズの答えだ。
《火の用心》