<波動浴> (岩盤浴)
《寝ているだけで大量の汗》
泊っているホテルに宣伝カンバンがデンと据えられていた。
岩盤浴と云えば、ゲルマニウムだのトルマリンだの、
ブラックシリカだの、紫水晶だの、いっぱいあって、
何がなんだかよく解らない。
ところがこの波動石は、
微弱磁気エネルギーの測定値が、
やたら優れていると、うたっている。
ふむ、
微弱が強いのか・・
よく解かったような・・気がする。
そう云えば、今日、日中の温度が、
この地では、体温を越えたと報道されていた。
車の気温センサーが
<42℃>と明示していた。
「よし、汗をかいて、暑さを吹き飛ばそう!」
勢い込んで、波動浴とやらに、とびこんだ。
600円払うと、
タオルとパジャマみたいなものを貸してくれる。
着替え、いよいよ、浴場のドアを開ける。
が~~~~ん!
暑い!
むわ~~~~
息が出来ないやん!
寝そべる場所があり、そこに寝そべるのだと云う。
指示が書いてある。
《効果的な波動浴の入り方》
~最初は、うつ伏せになり、お腹から温めます~
「おおそうかい」
うつ伏せになる。
~5分ほどで、
胃が活発になり空腹感がでてきます~
「なんやと?
腹が減るやと?」
一向に腹なんか減りませんけどぉ・・
というより、無茶苦茶暑いんですけど。
室温計をのぞくと、
42℃だ。
湿度計を見上げると、
94%だ。
42℃と云えば、今日の外気温ではないか!
あの気温で湿度が94%だと、こんな感じなのか!
ガマンした・・
私的には、破格のガマンであった。
しかし、サウナに弱い私は、息が苦しくなった。
そこで、発見があった。
タオルを顔にかけると、涼しい。
息を吐きだすと、涼しい風が出てゆく。
吸い込むと熱い空気が入ってくる。
ん・・?
っと云う事はだぞ、
熱風を吸い込んだ肺は、その空気を
瞬時に冷却して、
体温まで6度ほど下げて、吐きだしているのだ。
肺とは、もの凄く、
効率のよい冷房装置だったのだ。
《10分ほどを2~3回繰り返して下さい》
無理だあああ~~~