<ソース煮カツ丼>
昨日は、話が脱線して、丼の計画性に辿り着かなかった。
《丼がアナタの計画性を育てる》
ご飯とおかずの両方を、目の当たりにし、
手で持ち上げている食べ物はそうない。
「ハンバーガーがあるじゃないか!」
うん、あるが、アレは、適量ではない。
2つも3つも食べられるモノだからして、
一食、フルコースではない。
っと、無理やり話を進めよう。
丼は、
ご飯の量から推測して、20口ほどで完食すると思われる。
であるから、オカズなる上部に乗っかっている物体を
20分割しなければならない。
20に分けるったって、均等というワケにはいかない。
ウナギのように、ほぼ均一の食材ならいざしらず、
カツ丼や、親子丼となると、
タンパク質とデンプン質の入り乱れが激しい。
よもや、天丼ともなると、エビをちょいと齧ったら、
ゴボウも少しってな具合に、
なにも、
ご飯の上に乗せなくてもよかった様な食事作法となる。
ゆえに、20分割が極めて難しい。
丼と云うものを食べた事がなく、初めて食べた丼が、
天丼だった場合、かなり面喰い、
ご飯かオカズか、
どちらかが足りなくなる筈だ。
つまり、この方は、丼に育てられていない。
では、育てられた我々はどうだろう?
と、アナタも育てられた側に引きいれてしまおう。
ここに、見た事のない
初めて食べる丼モノがあるとする。
アナタは、ご飯とオカズを見事に均等に、食べられますか?
恐らく、「はい」と答えたでしょう。
私の答えも、「はい」である。
分割出来るのだ。
長い間、丼に育てられた我々は、
<
計画性>というものを、見事なまでに身に付けのだ。
パッと見た瞬間、
食事の始まりから終わりまでの分割を、想像出来るのだ。
これは、一種の能力である。
そして、この能力は、食事だけに、とどまらない。
アナタが行動を起こす際の、計画性におおいに役立っている。
今日、一日を使う時間の分割に、おおいに力を発揮している。
旅行計画を立てる際の、
スケジューリングにしっかり役だっている。
すなわち、丼は知らず知らずの間に、我々を、
才能あるスケジューラーに育てているのである。
ただし、ウナ丼は、あまり育ててくれない。
だって無計画でも、間違いなく分割出来るモン。