私は、猿足である。
先日、猿手の話をした。
その夜、ふと想ったのだ。
「私は、
猿足である」と。
『え~イシマルさん、膝が反対に曲がるんですかあ~?』
曲がりません!
<
足先が器用>なのだ。
手先が器用と云うのは、聞いた事があるでしょう。
その、足バージョンだと考えて下さい。
扇風機を買ってきてからこのかた、
スイッチの類を、一度も手で触った試しがない。
足で、チョンチョン・・
ひねるタイプも、足指で挟んで、グイッ。
床に落ちているゴミは、裸足の足で拾う。
ヒョイ。
そのままゴミ箱に、ポイッ。
ビー玉は簡単に掴める。
パチンコ玉は難しいが何とか掴める。
(なぜ、それが落ちているのか疑問に思ってはいけない)
例えば、床に、下着だの、Tシャツだの、タオルだのが
落ちているとする。
(なぜ、落ちているのかという疑問はほっといて)
歩きながら、それらを、拾うのである。
どうやって、拾うか?
では、その妙技を披露しませう。
今、床にパンツが落ちている。
(疑問に思うナ)
普通に歩いてきて、右足でパンツを踏みつける。
その時、
足の指で、パンツを掴む。
やにわ、膝を後ろにヒョイと曲げる。
その反動で、パンツは私の身体を後ろから前へと、
飛び超えてゆく。
《お尻→背中→後頭部→頭上→顔の前→胸の前》
この軌跡を描いて、パンツは私の腕に収まる。
さらなる芸は、3枚のパンツが等間隔に落ちているとしよう。
(疑問はいけない)
私が歩いてくる。
右足が、ハネル。
すると、あ~ら不思議・・
パンツが、次々に空を舞い、
オートマチックに、腕の中に取り込まれるではないか!
猿の足が器用だと思っているアナタ。
私が、大分の高崎山の猿たちを観察した限りでは、
器用とは言い切れない事実をつかんだ。
奴らは、あの指で、
奪い合った餌のサツマイモを、
余分にキープする為に使っているだけだ。
他猿に奪われないように、足で握り締めているのである。
よもや、
パンツの舞いなど出来る由もない。
勝ったナ。
見ざる言わざる聞かざるで有名な 日光東照宮の橋