ジャグジーの季節がやってきた!
「えっ、ジャグジーに季節なんかあるんですか?」
馬鹿な事、お言いでないよ。
ジャグジーは、寒ければ寒いほど、気持ちが良いのだ。
キンッと空気が張り詰めた冬の午後、
海から上がった冷え切った身体を、お湯に浸ける。
あああ~~ああ~~
セリフに書いていなくても、溜息が出る。
おおお~~~おお~~
感嘆詞しか出てこない。
うんぐわあ~~~
意味のよく解からない感嘆詞も、洩れる。
湯加減はヌルイくらいが良い。
裸だと、短時間しか浸かれない。
そこで、
ウエットスーツを着て入る。
やんわりと、身体を温めるのだ。
だもんで、1時間はたっぷり浸かっている。
ウエットを着て入るので、老若男女、混浴が出来る。
みんなでワイワイ!
ただし、小さなお子様が、
急に黙りこくったら、要注意だ。
すぐに、外に放り出さなければ、
湯の中で、小便を洩らしてしまう。
我々大人だって、洩らしたくなる様な、
気持ちのいい湯加減である。
ん・・?
今日は、ちと長湯し過ぎたかな?
ナカヒラ君の馬鹿話につられて、
時間が経つのを忘れていた。
時計を振り返ると、1時間40分が経過している。
ううぅ、なあ~んか、
ボーーッとするな。
こう云うのを、<湯当たり>というのかな?
隣を見ると、ナカヒラ君が、やはり
ボーーッとしている。
「大丈夫かぁ?」
『イシマルの馬鹿話につられて、長湯をしてしまった』
ジャグジーの横で、湯気を立てながら、
大の字に横たわる二人であった。