ブ~ンと3時間飛ぶと、
台湾の首都、台北(タイペイ)松山空港に着く。
そこから、乗り継ぎで、ポンフーに向かう。
この乗り継ぎが、
えれえこったなのだ。
なんせ、荷物が
どんぶらこと出てくる例の、
グルグル廻しの所で待っていると、
我らの300キロが、他の方達の荷物を蹴散らして、
登場するのだから・・
その荷物は、当然自分たちで、運ばなければならない。
国際線から国内線乗り場まで。
計12個もある荷物を6つのカートに載せて押してゆく。
長さが3mもある物体もあり、通行の迷惑この上ない。
「ごめんなさいネ、ソーリ~ネ、シェーシェー」
で、ここで再び、国内線オーバーチャージの闘いが始まる。
ピッピッピッ
『全部で、コレになります』(台湾語)
電卓を見せられる。
台湾元が表示してある。
日本円に換算する。
「
ご・ご・ごじゅうごまんえん!!!」
私の口からでた言葉に、
仲間が、スイカが入るほど口をあんぐりさせる。
55万円?!
え~とネ・・飛行機代が一人、6500円でしょ。
だのに、なじょしてオーバーチャージが55万円なの?
その場に、日本語が解る方がいたので、
必死に交渉にはいった。
「お願い、マケテ下さい」
「なんとか、半分にならんかネ」
「55万円なんて、持っとらんだヨ」
「そこをひとつ!」
涙ぐましい努力をみせ始めたその時、
先方が、再び、電卓を叩いた。
おお~
少しマケテくれた。
ほんの少しではあるが、嬉しかった。
ん・・?
あの電卓の数字・・・
元(げん)だよな。
もう一回、円に換算してみよう・・
アレ?アレレ?
「みんな、聞いてくれるかい?」
『あん?』
「さっきの計算、違ったみたい」
『あん?』
「0が二つ多かったみたい」
『で、いくら?』
「
5500円」
『あんだって?』
恥ずかしかった。
5500円を半分にしてくれと必死に訴えていたのだ。
日本人として、恥ずべき行為をしてしまった。
そういえば、高校の時、数学の成績、悪かったんだ。
ごめんなさい、台湾空港職員殿!
台湾本島の下側(西側)にある小さな島