
<洞窟で最も気をつける事>
それは・・
《捻挫をしない》
え~当たり前じゃないですかあ~!
と、怒ることなかれ。
地底という場所は、
レスキュー隊がやって来られない場所だ。
山で捻挫をした場合、究極的には、ヘリの救助が請える。
しかし、洞窟内では、ヘリも救急車も来ない。
救急隊が来ても、
運び出す空間が無さ過ぎる。
穴が、極端に小さい場所を通過するので、
最終的には、
自分で何とかしなければならない。
歩けない人間は、
重たい荷物と同じなのだ。
いや、
重たい荷物は、食ったり飲んだり、
それを出したりしないので、
歩けない人間より、まだましだ。
地下数十メートルの地下に、私はいる。
足元は、ゴロゴロの岩と石である。
<捻挫>をするには、もってこいの環境なのだ。
だから!
私は、足首までスッポリ包まれた皮靴を履いている。
で、服は何を着ているか?
<ヒートテック>

濡れると熱を発するという素材で出来た下着を身に付ける。
その上に、温か素材の上着を2枚重ね、
最後にツナギ服。
靴下は、綿はダメ。
綿は濡れると、濡れたままで冷たい。
常に、水の中をジャブジャブ進むので、
濡れても冷たくならない素材でなければ。
という事は、全身常に
ズブヌレという事である。
地下には、川が流れている。
川を避けては進めない。
やがては、水に飛び込み、泳ぎ、潜る。
滝が現れれば、そいつも登る。
あるいは、滝つぼに飛び込む。
真っ暗な水の中にダイブする。
「
竜がいたらどうするんですか?」
『アホっ、そんなもんいるかい!』
竜が、もしいたら、それは世界的世紀の発見でしょ。
むしろいて欲しいでしょ。
あんだけ探しても、ネッシーは見つからないんだよ。
何でも
竜のセイにするのは、いかがなものか!

美しき地下世界