
昨日、登山の折、キーを忘れた話をしたネ。
アリサンの寝坊のおかげで助かった話だ。
夕べ、友人と夕餉を楽しんでいた。
ビール片手に、その話で盛り上がったと考えて頂きたい。
そして、問題の<あっ!>の場面まで、話はやってきた。
そこで、事は起きた。
では、ここで、昨日の話を再現してみよう。
~~~ ~~~
「
あっ!」
私の口が大きく開き、
非常に肝心な事を思い出した時に吐かれる感嘆詞、
<あっ!>が、飛び出した。
同時に、非常にバカな事態を引き起こした時に、
現れる両目の、大見開きが起こった。
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実は、人は、重大な事を思い出した時には、
もう一つ、
身体がアクションを起こす事を忘れていた。
「あっ!」
と同時に、<
背筋を伸ばす>のである。
私は、イスに腰掛け、身振り手振りで、
おバカな状況を説明していた。
友人たちは、しきりに頷いていた。
で、肝心のそのシーンに差し掛かった。
「あっ!」
声を発すると同時に目が大きく見開き、
背筋がグンと伸びた。
その瞬間・・・
バキっ!
イスがデカイ音を立てた。
見ると、イスの背もたれを支えている部分が、
壊れている。
長い間、
様々な力に耐えてきたであろうイスの背もたれが、
重大な事を思い出した時に発せられる、
<背筋を伸ばす>圧力には屈してしまったのだ。
たかが、「あっ!」というなかれ、
「あっ!」には、
かほどの強烈なる表現力が秘められているのだ。
ウインドサーフィンで鍛えられた私の背筋で破壊されたイスに、
黙祷・・・

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