
平潟町(ひらかた)
茨城県の海岸の町だ。
数年前、私はその海岸にある宿を訪ねた。
目的は、アンコウ鍋を食べたかったのである。
ご当地では、
<
どぶ汁>と、とんでもない名前で呼ばれる鍋である。
<2008;3月4日参照>
《~歓迎~》
宿について、まず、散歩に出かけた。
出掛けたくなる宿だった。
谷間の道を少し下ると、小さな港がある。
白い砂浜のビーチが広がっている。
その向こうは太平洋だ。
この青い海の深海に、ぶさいくなアンコウが棲んでいる。
ちょうちんを顔の上でヒラヒラ動かしながら、
小魚が寄ってくるのを待っている。
そう云えば、宿の玄関にも、アンコウ鍋のノボリが立ち、
ヒラヒラ揺れながら、私を誘っていた。
アンコウを食べに行ったつもりだったが、
意外や、
アンコウに引き寄せられたのかもしれない。
散歩の時間は、短かった。
さほど海から離れていなかったからだ。
宿に戻ると、ご主人が腕をふるったドロドロのどぶ汁が、
湯気を立てて、用意されていた。
ほっぺたが3回くらい落ちた。
波は届かなかっただろうか?
もう一度、ほっぺたを落とさせて頂きたいのです。
どうかご無事で・・