<しまなみ海道>
広島の尾道と、四国愛媛の今治を結んだ高速道路がある。
島から島へと、橋が架かっている。
その全てを辿って、歩けるようになっている。
その距離、77キロメートル!
「よお~し、行くゾ!」
歩くのは無理だってんで、我がイシマル探検隊は、
自転車を用意した。参加した隊員は4名。
64歳の為籐(ためとう)さんが、果敢にも挑戦してきた。
生まれて、10キロ以上自転車でコイだ経験が無いと言う。
待てよ・・前日何をやったんだっけ?
宮島の山(529m)に登って、
膝が痛いと言ってたな。
山登り経験も殆どなかったと言ってたな。
一抹の不安が隊長の脳裏をよぎる。
おぅっとぅ!
大阪からは、最強のバスガイド、
ネーヤンが参戦した。
ネーヤンの同行は、我々に大きな富をもたらした。
島々を巡る最中、ずっと、観光案内をしてくれるのである。
歯を食いしばってペダルを漕ぐ我々をしり目に、
涼しい声が流れてくる。
「右に見えますのが、岩子(いわし)島と申しまして、
日本一のワケギの産地でございます」
ほおお~ワケギ好きには、堪らない島だな・・
「この生口(いくち)島の樹木をごらん下さい。
黄色く実っているのが、
日本一の産地でありますレモンで御座います」
へ~初めてレモンの木を見たあ~
「この大三(おおみ)島では、ハッサクを頂きましょう」
『やはり、日本一なの?』
「味は日本一だと、当島では、申しております。
ちなみに、この島に実っております
ミカンの品種をご紹介しましょう。
<はるみ> <きよみ> <せりか>
どうぞ、お試し下さい」
じゃあ、ってんで、食べてみた。
<はるみちゃん>が無茶苦茶うまかった。
みかんは、最近、命名だけでなく、
味にも革命がおきているに違いない。
さて、出発して、40キロペダルを踏んできた。
足腰には自信のあるタメトウさんだが、
問題は、
オケツだ。
自転車を長時間漕ぐと、オケツが悲鳴をあげてくる。
よし、今日はこの島に泊まろう!
レモンの木