
西部劇を見ている。
町中で決闘シーンが繰り広げられている。
酒場から、拳銃で狙っている敵もいれば、
屋根の上から、ライフルで狙っている奴もいる。
いい奴も悪い奴も、
カーボーイハットを被っている。
ん・・?
ハット?
疑問が湧いた私は、すぐにマイハットを取りに行った。
被ってみた。
ん・・?
上部が見えんゾ。
日除けとしては具合がいいが、
上方がみえんゾ。
これじゃあ、屋根の上から狙われたらひとたまりもない。
私が、もし、西部で決闘しているとしたら、
帽子は脱ぐナ。
上方が見えないのは、どう考えても不利だ。
西部劇では、なぜ、
あんな不利を承知で戦っているのだろう?
例えば、日本の時代劇を見ておくれ。
編み笠を被ったお侍は、戦いの前に、
アゴの下の紐を解いて、
編み笠をポ~ンと空へほおるゾ。
刀という武器の性格上、邪魔なのは当然のうえ、
上方からの攻撃を意識していると思われる。
ね、不利でしょ、帽子は。
西部劇で、屋根の上から狙われていないシーンはない。
必ず狙われる。
むしろ、悪役の奴らは、
帽子を背中に落としていたりする。
その方が圧倒的に有利だ。
有利だが、見た目が悪い。
アホに見える。
やはり、主役は、
カッコが最優先なのだろうか?