先日、競泳の泳法を、二つ紹介した。
<面かぶり>と<スクリュー泳法>だ。
そこで、もうひとつ、競泳でやって貰いたい泳法がある。
恐らく、名前のない泳法だと思われる。
しかし、クロールが出来る人なら、誰でも出来る。
《顔を水に浸けずに、クロールをする》
クロールでは、息継ぎの時に、顔をあげるが、
この泳法では、
顔は、出しっぱなしなのである。
トライアスロンの選手が、海で方向を確かめる時に、
顔を挙げたまま、泳ぐことがある。
あの泳法だ。
その昔、アメリカ映画で、ヒーローが泳ぐシーンでは、
すべて、この泳ぎ方だった。
ヒーローは、顔を水につけない。
髪も濡らさない。
髪型が変わらないまま、颯爽と、クロールで、
美女の救出に向かうのだった。
ターザンも、やはり、顔をつけなかった。
抜き手で泳いでいた。
おおっ!
今、気付いた。
日本では、あの泳法を、<ぬきて>と呼んだナ。
この泳ぎ方は、疲れる。
最も重い首から上を、水上に出し続けるのは、
体力を消耗させる。
だからこそ、競泳種目で、戦って頂きたい。
ルールは簡単。
《顔から上を、水に故意につけてはならない》
種目の名前は、コレにしよう。
<ターザン>