サスケだ。
SASUKEだ。
サスケとは、完全制覇を目指す、スポーツである。
っと、今、<スポーツ>と言った。
うん、確かに、身体を使うスポーツだ。
そこで、サスケを知っているアナタに問いたい。
サスケに、<敵>はいますか?
驚くべき事に、スポーツでありながら・・
頂点を極めようと切磋琢磨するアスリートでありながら・・
敵がいない。
今、目をグルンと廻してみたが・・
こんなスポーツを、他に思いつかない。
100人の出場者の中で、
次のステージに進む選手が多ければ多いほど、
各々が有利になるのである。
自分より前にチャレンジした人のやり方を、
研究できるのである。
(ああ、
ああやると、落ちるのか)
(なるほど、
ああやればいいんだ)
目で見て、耳で聞いて、イメージトレーニングする。
撮影現場の<緑山上段広場>とは、
当日、寒かったり、暑かったり、
強風が吹いたり、
湿気で、パイプやロープが滑ったり、
長い間、待たされたり、
様々な要因が襲い掛かってくる。
しかし、言い訳は許されない。
やり直しも許されない。
ナンピトも、試しに装置を触ることすら、許されない。
一発勝負のガチンコなのだ。
サスケのさらなる驚きは、
私が出場してきた10年間。
なんと・・
雨が降っていない!
0パーセント。
確立的には、異常な数字だ。
20回連続、雨無し!
私は、この気象現象を、こう呼んでいる。
《サスケ特異日》
北京のテレビで見たサスケ的遊戯