
活火山に登るという行為は、
通常の登山とは違う興奮をもたらす。
地獄の釜をのぞく・・行いをしている気になる。
少しだけ閻魔様にお目にかかったような気分になる。
地球のマグマの規模を体感している感覚がある。
阿蘇山(熊本県)の噴煙に巻かれながらの歩きや、
九重山(大分県)の地獄谷には、恐れを抱く。
さて、<浅間山>だ。
おまんじゅうのようなナダラカな山だと、
思い込んでいた山だ。
あれは、遠くから見た表面の見せ掛けに過ぎなかった。
実は、
浅間山自体が、外輪山が2重に出来ている。
その間には、深い谷があり、
原始の草原が広がっている。
外輪山は、スパっと切り落ちた絶壁だ。
標高差250mの断崖だ。

「ココを降りるの???」
ナカヒラ、滝田隊員が岩にしがみつきながら、詰問する。
『他に道ないよ』
「ヒエ~~~!」
二人して高所恐怖症であるから、悲鳴が谷間にコダマする。
「今回は、崖はないって言ったじゃな~い、じゃな~い」
隊長の登山計画に異議をとなえる。
『ないと、思ったんだよなあ~、浅間山だから・・』
浅間山を甘く見ていた。
そして我々は、核心の、最後のテッペンへの道を進む。
木の生えていない、現役の活火山だ。
万が一、突如噴火を始めた時の為に、避難所がある。

<シェルター>
コンクリーと、岩で拵えた、カマボコ型の要塞だ。

「頂上には、行けません」
立て札が立っている。
なんせ、常時噴煙を噴出しているので、
本当の頂上には、立ち入り禁止である。
仕方なく、建前の頂上へ向かう。
建前ったって、アアタ、それはそれは、
荘厳な雰囲気の切り立った頂上であった。
思わず、合掌!

思わず岩をカチ割る私