手品が好きだ。
マジックには、小さい頃から、憧れてきた。
目の前で、象が消えるイリュージョンより、
テーブルマジックの方が好きだ。
お喋りしながら、アナタが注視している前で、
驚かすのが好きだ。
それなりに、指先が器用なイシマルである。
アナタが選んだ、トランプのカードは、当てられる。
アナタが、適当に差し込んだトランプは、たちどころに、
取り出してみせる。
試しに、アナタが、命令する。
「スペードのエースを、出してみろ」
出してみせる。
手品という奴は、準備と、発想で、驚異の世界が見せられる。
もし、アナタが、誰かに、手品を見せたかったら、
次のテクニックを身に付ければいい。
<フライングお喋り>
お喋りしながら、相手を騙してゆく場合、
喋りと動作のタイムラグ(時間差)が問題になる。
まず、失敗例はこうだ。
「はい、ここに、10円玉がありますね」
10円玉を見せながら、喋る。
「コレが消えます」
と言って、消す。
動きと、
喋りがシンクロしている。
もしくは、
喋りの後に、動作をしている。
わかるかな?
10円玉を消すと言ってから、消したのでは、
客は、動作すべてを、目を見張って見続けてしまう。
では、どうすればいいのか?
「はい、10円玉を消します」
と言う前にすでに、消しておく。
そうすると、人間は、
耳から入った情報と、目から入った情報を、
自ら、ミックスして、
同調させる。
先に、10円玉を消しているとは、思わないのだ。
耳から入る情報を信じようという働きが、
アナタの脳に生まれるのだ。
いいですか~?
オレオレ詐欺、振り込め詐欺に、
引っ掛かったらダメですよ~
耳から入る情報は、アナタを騙しやすい。
でかいビンビール