<世界の車窓から>の初代プロデューサーが亡くなった。
するってえと、しめやかに追悼しなければならない筈なのだが、
我らは、ワハハと笑っているのだ。
その方の名前は、碓井夕焼(うすい ゆうやけ)。
夕焼けなどというロマンチックな名前を付けられた御仁だが、
見た目は、落語家の金五郎、
ガラガラ声で、元気一杯のオジサンだった。
このオジサンの面白さを、
5年ほど前に、過去ログに記してあるので、後ほど・・
夕焼さん、60才でお役ごめん、テレビ局を定年となった。
その後、作詞家として歌謡曲を作るかたわら、
嘱託として、テレビ局の、《電話苦情係り》もあい勤めた。
これが、とんでもない騒ぎを生み出す。
只でさえ、とんでもない熱血漢である。
そこに、熱くなった視聴者から苦情電話が掛ってくる。
すると、熱血漢夕焼さんは、
あろうことか!
電話の相手と真剣に闘うのである。
受け流したり、説得したり出来ない性格である。
本気で、苦情に立ち向かう。
挙句の果てに、受話器口に向かって、悪態をつくのだ。
「バカヤロウ!」
恐らく、電話苦情係りで、相手にバカヤロウと叫んだ人は、
夕焼けさんだけだろう。
ところが、叫ばれた相手は、なぜかその後、連日ご指名で、
電話をかけてきたらしい。
で、毎日、バカヤロウと叫ばれたらしい。
実に魅力たっぷりの方だった。
アッチに行っても、大騒ぎしているんだろうな・・?
では、その魅力の一端を、過去ログで、どうぞ・・
《レストランはいずこ》 2006;4月10日
《夕焼けさん》 4月11日
《ポケットビン》 4月12日
《リンゴ野球》 4月13日
《ワスマ》 4月14日