あの横浜のサッカー場に、私はいた。
そう、あのバルセロナの試合を観たのだ!
<バルセロナVSアルサッド>
クラブチーム世界一決定戦
バルセロナ(以下バルサ)のゲームは、今や世界中で、
観たい人の最も多い魅力サッカーだと言える。
偶然、ネットでチケットをゲットした。
前日から興奮したきりの私は、2時間半前に、
もよりの小机駅に降り立っていた。
電車の中から、バルサのユニフォームを着た若者が、
目を輝かせている。
彼らの目当ては、駅改札を出た所から始まる、
グッズ売り場だ。
祭りの出店よろしく、店舗がズラリと並ぶ。
決して公的なオフィシャルグッズ売り場ではない。
ほとんどソックリの安いグッズを売っている。
人だかりで、店が膨らんでいる。
ぼんやりしていたら、買えそうもない。
「コレ、ちょうだい!」
お金と品物を突き出す。
『はい、ちょっとお待ちください』
叱られる。
イニエスタ、8番のユニフォームと、
マフラーを手に入れた。
さすがに2時間以上前だと、観客は少ない。
少ないといっても、1万人くらいはいる。
まず、観戦の準備として、ビールを所望する。
グビグビグビ・・
たこ焼きも所望する。
モグモグ、モグモグ・・
興奮した私の身体は、なかなか冷えない。
ビールを追加する。
グビグビグビ・・
1時間前になった頃、両軍の選手の準備運動は始まった。
勿論バルサの選手そろい踏みだ。
相撲でいうところの、化粧回しでの、土俵周りである。
メッシと、イニエスタがパスを交わしている。
メッシがとんでもない方向に蹴ってしまう。
イニエスタは追いかけない。
コーチがすぐに新しいボールをメッシに渡す。
すると又、オーバーキックをしてしまう。
野球でいうところの、暴投である。
すぐに、コーチが新しいボールを渡す。
結構、乳母日傘である。
両軍のパス回しと、ストレッチが続く中、
面白い人達を見つけた。
審判である。
審判3人が、
準備運動をしているのだ。
センターライン上を走ったり、ストレッチをやったり。
そうか、審判だって、試合で激しい運動をするのだから、
暖機運転をしなきゃならないはずだ。
そのことに、これまで思いが至っていなかった。
さあ、いよいよ、生でバルサのゲームが始まる。
興奮が興奮を呼び、ビールは4杯目を超えた!
アップをする審判3人
夜店が並ぶ