~昨日の続き~
ブクブクブク・・
「水中岩礁ツアーだあ~」
スキューバタンクを背負って、
三浦半島の岩礁地帯に潜ったイシマル探検隊。
テーマ;《岩礁地帯の水中はどうなっているのか?》
水深20mに達した。
視界良好。
私は、まず驚きの声を挙げる。
「すげえ~!」
(実際は、レギュレーターをクワエているので、
声になってない)
岸壁は、水中にも続いていた!
水中も断崖であった。
さらなる驚きは、水中の方が、空中の断崖より、
ダイナミックである。
削られていない。
空中にある断崖は、風や雨、叩きつけられる波で、
侵食がいちじるしい。
対して、水中に位置する岩は、角張ったままであり、
切り立った断崖を形成している。
その崖に、
イセエビだの、オニカサゴだの、ハタが潜んでいる。
「おっ、あそこに泳いでいるのは、
アオリイカの家族ではないか?」
舌なめずりをする。
(実際は、レギュレーターをくわえているので、
舌はなめずらない)
ん・・?
私の横に泳いでいるのは・・?
「ひえ~ウツボじゃ~~ん!」
体長1mほどのウツボが、泳ぎまわっているのである。
ウツボって、普通、岩の穴から頭だけ出しているよネ。
水族館でもそうだよね。
ところが、三浦半島では、
うようよ、
水中を泳いでいるのだ。
外出好きなのだ。
放浪癖があるらしい。
私に似ている性格のウツボである。
「ヨッ!」
手を振りながら、並泳していたのだが・・
隊員のY子に異変が起きた!