~昨日の続き~
「空気が無い!」
隊員のY子が、空気残量ゲージを掲げている。
スキューバダイビングでは、
圧縮空気を詰めたボンベを背負っている。
通常、200気圧ほどを詰め込んで、潜ってゆく。
10分に一回は、空気残量ゲージをチェックする。
50気圧を下回ったら、浮上の合図だ。
っと、どうしたことか、
隊員Y子の残量ゲージが、
みるみる下がってゆくではないか!
こういう時、理由として考えられるのは・・
①、本人の空気吸いすぎ
②、レギュレーター(吸う機械)の故障
③、パイプ破れ
しかし、どれでもなかった・・
解説をいたしましょう。
寒い冬には、ドライスーツと言って、
水が一切入らないスーツを身に付けて潜る。
そのスーツの中に、タンクから空気を送り込む。
つまり、着ている服を空気で膨らましているのである。
その空気は、
自分が吸っている空気と同じタンクから、
送られているのである。
でだ、Y子のスーツから、なぜか、空気が抜け続け、
必然、空気が送りこまれ続け・・
結果、タンクがカラに・・
「空気が無い!」
Y子は、インストラクターに、サインを送った。
イントラが、Y子のゲージを確かめると、
空気ゼロの表示が!
イントラの予備ホースが、Y子に渡される。
プシュ~、ゴボゴボ~
無事生還!
先日来、
たくましさで、
我がコーナーに出まくっているY子である。
「空気減ってたの気付かなかったの?」
『そうね、だんだん吸えなくなって、
あ~空気薄いなあ~と』
「ふんで?」
『どんどん、薄くなるなあ~と』
そ、そ、そういう時、すぐ知らせなさいヨ!