<空気抵抗>の話をしよう。
アナタは、ジョギングにいそしんでいる。
タッタッタッタッ
「ん・・?今日は
風が無いな」
そう感じたとすれば、アナタは、風下に走っている。
その証拠に、帰りには、
ボーボー
向かい風を受けるはめになる。
アナタは、自転車をこいでいる。
ギュンギュンギュン
「ん・・?今日は
風が無いな」
そう、アナタは風下に走っている。
帰りには、ボーボー。
人は、歩く以上の速さで進もうとすると、
空気に邪魔される。
普段、気にしていない空気が、いかに重い存在かを、
身をもって知らされる。
ボーボー
さ、そこで、ウインドサーフィンに目をやろう。
何たって、私でさえ、時速70キロ出せるスポーツだ。
その空気抵抗や、いかに?
ウインド用語では、空気抵抗の言葉を、こう呼ぶ。
<ドラッグ>
セール(帆)に風が当たり、空気は流れてゆく。
その時に、空気を邪魔する突起物だの、
セールの曲線だのを総じて、
ドラッグが生じると言う。
飛行機の翼は、滑らかだ。
ドラッグが生まれないように、整備されている。
それぞれの飛行機の求めるスピードに応じて、
ドラッグが生じないように、形を変えている。
空を飛ぶ、鳥を見てみよう。
最も速く飛ぶハヤブサから、
ピンヨロと、輪を描くトンビまで、
様々だが、そのスピードに応じて、翼の形が違う。
しかし、それぞれ、
ドラッグが生まれないように進化している。
速く動きたいという生き物は、
空気抵抗との戦いだ。
是非、ウサイン・ボルトに、
時速45キロで走るバスの真後ろを、走って貰いたい。
8秒台が出るだろうか?