バタヤンの休みには形がある。
その形が冒頭の写真だ。
二枚あるが、
実はシャッターには10分間のタイムラグがある。
バタヤンは、
皆が餅つきをしている横で、升酒を呑んでいる。
旨そうに呑んでいる。
私は、取り立てて呑んでいる瞬間を狙って、
シャッターを押したワケじゃない。
たまたま、押したらこの形が撮れる。
バタヤンはデザイナーだ。
形を重視するデザイナーは、世界で賞を取れるようだ。
現に、去年も、大きな賞を取った。
取ったのに、さして皆が褒めてくれないもんだから、
自分を褒める所を私に見せてくれた。
さて、バタヤンのヒザの上には、搗きたての餅がある。
アンコ餅とキナコ餅だ。
甘いそれらをパクつきながら、
日本酒をゴクリとやっているのだ。
辛党の私的には理解できない。
あれが形だというのなら、やめて頂きたい。
あっ、立ち上がって、餅台に向かったゾ。
おお、おかわりをしている。
さらに、3個の餅をつかんだ。
またアンコとキナコだ。
ダイコンおろしもあるのだから、
頼むからそっちにして、醬油をかけてくれ~
ほほぅ、樽から日本酒を升にたっぷり入れたナ。
で、ベンチに戻り・・
またまた、形が出来上がった。
ゴクゴクゴク
ノドボトケが、上下する。
バタヤンのノドボトケ上下には、
毎回8秒かかる事が分かった。
8秒後には、大きな溜息が続く。
そして、指で餅を掴むや、
アンコとキナコにグリグリこすりつけ、
口元に持っていく。
最終的に、写真は、10枚撮ったのだが、
どれも同じ形をしていた。
回りの風景だけが変わっていた。
ん・・確か去年も、同じ事を、
このコーナーで述べた気がする。
《バタヤンの休暇》2010;1月14日
餅つきそのものには感心がないようだった。