十数年ほど前でしょうか…
友人の結婚式に出席しました。
友人ということで
新郎新婦のまん前の円卓に座りました。
この宴のコースは、フランス料理のフルコース。
さて、式はどんどん進み、宴たけなわ。
料理も半ばにさしかかった頃、
10人ほどの円卓の中の一人が突然 ほざいた。
「次は、何が出てくるんだろう?」
見ると目の前にお品書きの立派な色紙台がおいてある
<その当時この石丸、日本テレビの『ごちそうさま』という番組にレギュラー出演していた。高島忠夫夫妻司会により、毎週日本中の美味しいものを食べ歩いていた。やんごとなきお方がお見えになったお店から、超高価なレストランまで…言ってみればグルメの大使のような存在であった…と勝手に自分で思い込んでいた(ような気がする)>
色紙台を見ると、
何とかというパンの名前がカタカナで書いてある。
「えーっ次はね、パンだね」
得意げに言った途端、都合よくボーイが
見たこともないパンを配り始めた。
「あー、これこれ、
ソルベシャンという
パンだよ!」
ショルベシャン-パン。
ショルベシャン-パン
ワインの酔いも手伝って大きな声で喋っていただろうか…
ふと、正面にいる風間杜夫がもの凄い形相で俺を睨んでいる。
9時の方向にいる平田満が、「石丸止めろ!」と目配せをする。
3時の方向にいた根岸季枝が<黙れ>とすごんだ。
周りのテーブルでクスクスと笑い声が聞こえる。
それに合わせたかのようにボーイが
グラスに入った料理を配り始めた。
見ると
「へー、
シャンパンが凍ってるじゃん。
シャンパンが凍っている?
凍ったシャンパン。
ソルベ シャンパン!!」
<ソルベ・シャンパン>=◎
<ソルベシャン・パン>=×
知ったかぶりは、ほどほどに・・