最近、雨戸(あまど)を
クッてます?
今、「
クッてます?」と問うたが、
表現が正しいのか不明だ。
クルという漢字が、<繰る>でいいのか解らない。
私は、クッてます。
日々、8枚の雨戸をクッてます。
ガラゴロガラゴロ・・
雨戸を閉まってある囲いから、引き出し、クル。
最新住宅では、シャッターが幅を利かせているが、
昔住宅は、まだまだ雨戸が、家の安全を守っている。
そこで、遥か昔の家の雨戸の話をしよう。
江戸時代の家の雨戸だ。
私がその家に住んでいたと思って下さい。
いや、思わなくていいです。
住んでいたのだ。
そこは、武家屋敷だ。
夕方になると、雨戸を閉める儀式が始まる。
雨戸袋が廊下の端っこにあり、
そこから、一枚一枚雨戸を引っ張り出す。
ガラガラドスンドスン・・
引っ張り出した雨戸を廊下に沿って、引っ張ってゆく。
ガタンガタン・・
ここで、面白い大工仕事に、驚く事になる。
雨戸を引っ張る私は、
廊下の角で、90度曲がらなくてはならない。
するとどうだ?
なんと、曲がる上下に、
クルクルと回る、滑車が設置されているのだ。
その滑車に滑らしながら、雨戸が、90度向きを変える。
見事な技に感動する。
(凄いな、大工さんは・・)
その当時、我が家の雨戸を、ウン十枚クッた。
毎朝、ウン十枚クッて開け、
毎夕、ウン十枚クッて閉めた。
クラないと家が無防備なので、しかたなかった。
一度も、雨戸をクッた事がない方に告ぐ。
クッた方がいい。
あの行為は面白い!
インナーマッスルを鍛えるという意味では、完璧!
先日、テレビに映っていた、昔私が住んでいた家