
どうだ、この写真!
私が、何を言いたいか・・もうアナタにはお解りだろう。
常日頃、料理屋に入ると、
脅かしギミに、今日の食材を発表している。
「え~らっしゃい!」
活き魚料理の店では、本日の魚を堂々と、張り出してある。
《三浦漁港直送、ワラサ》
「いらっしゃいませッ」
フランス料理屋では、その日のメニューに使われる食材を、
事細かく黒板に書いてある。
《能登上尾産ノドグロの、
地中海風ニンニクバター焼き、ゴンゴロソース》
(う~ん、よくわからん)
そんで、冒頭の写真が飾ってあったのは、肉を食べさせる店た。
熊本は阿蘇盆地の中のレストランだ。
自分ちの牧場で、牛を育て、そのままお出ししている店だ。
《
本日の使用牛》
いいじゃないですか。
堂々と、旨さをむき出しにしている。
マガイモノは一切ないと、主張している。
国産とか、そんなレベルではなく、
わたくし産だと、胸を張っている。
使用 とさえ言いきっている。
「本日お食べ頂く牛肉はですねェ~」
などと、へりくだっていない。
使用だよ、使用!
どうせ、あんたが食うんだ。
食う時は、気持ちよくスパ~と食おうゾ。
そん時に、霜降りの断片の写真なんかは、置いとかんだヨ。
お亡くなりになる牛、そのものを見てもらうけんナ。
立派な最後の姿を見て貰うだけんナ。
子牛の頃から、大切に大切に育ててきたんじゃ。
こげに大きくなって嬉しいなあ~
うぅ~
「ご、ご主人、この牛の名前は・・?」
『そげなもん、あるかい!』