
驚いた!
ソレは、スーパーの果物売り場にあった。
《ドリアン》
ドリアンと云えば、
所によっては、果物の王様と呼ばれている。
所とは、南国だ。
日本をはみ出た南国だ。
その南国では、
旨くてたまらない超のつく贅沢品だと言われている。
お値段もそれなりにする高級品なのだ。
そのドリアンを、私が日本の、
その辺のスーパーで見つけた。
「そんなん普通じゃない」
と思った方は、冒頭の写真を、よく見るがいい。
《ドリアンが割れている》
あのドリアンが割れている。
今、<あの>と言ったのは、あの臭いのセイだ。
さほど南国に暮らしていない我々にとっては、
「いかがなものか?」
と正坐してしまう程の臭いを持っている。
「コレを食べろと言うのですか?」
つい、首をうなだれてしまう強烈な臭いを発している。
そのドリアンが、スーパーの果物コーナーで、
割られて売られている。
わざと割って、臭いを振りまいている。
「どうだ、いい臭いだろう?」
これって、凄くないですか?
例えるなら、
臭いのきつい代表と言われている、<くさや>を、
スーパーの鮮魚コーナーで、堂々と焼いているようなもんだ。
もしこの例えが許されるなら、
一ケ月洗っていない柔道着を、呉服屋さんで、
堂々と、吊るしで売っているようなもんだ。
ん・・?まてよ?
という事は、あの割れているドリアンを見て、
よだれを流す人がいるって事だナ。
私が、サバに反応するのに似て・・
しかも、横に文字で書いてあるではないか!
《食べごろです》

切ってないのが2800円なのを見逃さなかったアナタもエライ!
横でじっと耐えているパイナップル君もエライ!
ドリアンは、1玉と数えるんだと気付いたアナタはもっとエライ!