
1978年を覚えているだろうか?
昭和でいうと、53年だ。
今からで換算すると、34年前だ。
今、その年の話を、芝居している。
その年に起きた一事件、小さなお話を芝居している。
静岡県のある町の、一市井の家族の話だ。
お芝居とは、不思議なもので、
どの世界、どの時間にも飛んでいける。
そして、今回、ある時間を、しっかりと切り取った。
ある場所、ある時間を見事に切り取った。
ある意味、リアルタイムなひとときを、切り取った。
芝居の題名は、
《高き彼物》 (たかきかのもの)
なんだァ、その題名?
当然湧く疑問だ。
実は、その疑問こそが、この芝居のひとときを演出している。
「高き彼物とは、いったいなんだろう?」
これは、謎解きでも、サスペンスでもない。
アナタに贈る、メッセージだ。
ご覧になりたい方には、あらずじを言いたくないし、
ご覧になりたくない方には、あらすじを言ってもしかたないし、
たぶん・・
なにも解らずに、足を劇場に運んで頂ければ、いいのかも。
「高き彼物とは、いったいなんだろうなあ?」
歌人、吉野秀雄はこう詠った。
《クズ煙草 集め吸へれど 志す
高き彼物 忘らふべしや》
意味が解らないって?
解らなくてもいいだぁ~
私だって、わからない。
だけどネ、私は若い頃、この歌をよく口ずさんだダヨ。
そして、高き彼物とは何だろうかと考えた・・
まずい、芝居のセリフを全部喋っておる。
チケットはイシマル事務所でも受け付けておるだで・・
あらっ、いつから、販促になっただか・・・