
《世界一速い人間が、実は、
速く走ると背骨に負担が掛かり過ぎて、
身体を壊してしまう》
ウサインボルトのコーチが重い口を開けたらしい。
実は、「
背骨が曲がっているのだ」と。
200m走なら構わないが、
100m走では、加速が付き過ぎて、
背骨に極端な重圧がかかり、
ひどい腰痛になるのだと言う。
だそうだ。
自分が速すぎて、背骨が耐えられなくなるって、
どぎゃんコツね。
例えるなら、運動神経が良すぎて、
自分の顔を殴ってしまうボクサーみたいなものだ。
F1カーが、あまりの速さに、シャーシが耐えられないと、
嘆いているようなもんだ。
凄いな、その感覚は。
これまで、身体のMRIを撮らせなかったのも、
その事を知らせたくなかったからだそうだ。
ちょっとだけ背骨が曲がっている我々には、
想像もできない次元の話だ。
「自分の頭の回転が速すぎて、口が付いていかない!」
嘆いていた劇作家がいたな。
後藤ひろひとって言ったっけかな。