柔道の審判が面白い。
<指導>という動作を知っているだろうか?
以前は、教育的指導などとも呼んだのだが、
右手と左手を胸の前でグルグル回す動きをする。
回してから、選手を指さして、「シドウ」と声を出す。
あのグルグル回しが、上手な審判とヘタな審判がいる。
ヘタな審判は、幼稚園児が、手をグルグル回す動きに似ている。
<おぼつかない>という言葉がぴったりだ。
グルグル回している自分に恥じているような様子がみてとれる。
「オレ、ヘタだけんね」
なるべくなら、この行為をしたくない、
と云う気持ちがにじみ出ている。
中には、回しているうちに、何回まわすのか解らなくなり、
不必要にたくさん回している審判もいる。
さすがに逆さまに回す方はいないが、
ヘタクソな方は、
手の長い外国人に多い。
今、試しに、
テレビのリモコンとビデオのリモコンを両手に持って、
グルグルしてみたのだが、
実にやりにくかった。
おぼつかない動きになってしまった。
なるほど、
手が短いのは、不利な事ばかりでないという事がわかった。
手が短いと嘆いているアナタには朗報である。
「ほかに、手が短くて有利な種目ってあるんですか?」
アナタの疑問には、即答しよう。
《腕立て伏せ》
腕が短ければ、当然、
身体の上下動の距離が短くてすむ。
筋肉負担が減る原理だ。
「でも、腕立て伏せって、オリンピックにないじゃないですか?」
えっ、なかったっけ?
2022 7