<ベタベタランキング>
オリンピック競技を見ていると、
ポイントを獲った時に、選手同士が、手を叩きあったり、
抱き合ったり、お互いを鼓舞して接触をする。
昨今のスポーツシーンはベタベタである。
ところが、個人競技では、ベタベタは減る。
無いと言ってもいい。
メダルが取れた瞬間に、コーチや仲間とのベタベタはあっても、
普段は、どんなに嬉しくても、ただ一人で拳を突き上げている。
悲しくても、拳を握りしめている。
そこで、競技別のベタベタ度をランキングしてみよう。
何といっても、1位は、コレだ。
1位;バレーボール
点が入るたびに、選手6人が、タッチをする。
ワンセット25回以上タッチする。
失敗した時でも、タッチする。
1試合で換算すると、最高250回を超えるタッチになる。
勝てば勝ったで抱きあうし、ベタベタ度においては、
他の追随を許さないダントツである。
似た競技でバスケットはどうかというと、
殆どベタベタはない。
次から次に、得点が入るので、ベタベタしている暇がない。
2位;バドミントンダブルス
同じネット競技の、バトミントンも頻度が高い。
得点のたびに、タッチだ。
つまり、ビーチバレーも同様である。
ネット競技の宿命かもしれない。
ならば同じくネットの卓球ダブルスはどうかというと、
私の観察した限りでは、さほどタッチをしない。
仲が悪いわけではないだろうが、
片手に、ラケットを握っているセイかもしれない。
タッチのつもりで手を出したら、
ラケットで叩かれたでは、危なくていけない。
3位;体操
意外や、個人競技なのに、タッチが多い。
演技をして帰ってくると、仲間やコーチとタッチする。
粉を付けているので、白いタッチになる。
「良くやったね」というより、
「次は君ネ」的な要素が強い。
プロレスのタッチに近い。
ところが、団体戦になったからと言って、
タッチ数が増えるかというと、そうでもない。
個人戦と同様の、軽いタッチで済ませている。
お互いが、ライバルなのだろう。
ベタベタは、コートの広さとも関係してくる。
サーカーやラクロスのように、広いコートでは、
得点が入った時以外は、わざわざ近寄るのも面倒だ。
したがって、ベタベタ度が低い。
では、団体戦で、狭いコートの水球はどうだろうか?
以外とベタベタはない。
タッチしに行くのに、ひと泳ぎするのが大変なのだ。
おまけに空中に手を出さねばならんし・・
(それは、水から揚がってからな)
喜びはあとに取っておく、大人の競技なのだ、水球は。