
目指すは剣岳!
それには、長野県の扇沢から、富山県の室堂まで、
4つの交通機関に乗ってゆく。
これが、楽しい。
黒部ダムの資料館にて、その成り立ちを、
矢島正明さんのナレーションで、映像を見たら、
すぐに、対岸に歩いてゆく。
次に現れるのは、ケーブルカー。
ケーブルカーたって、完全トンネルのケーブルカーだ。
ゾクゾクする様な傾斜のトンネルを、
かなりのスピードでケーブルに引っ張り上げられてゆく。
内部は、登山客でいっぱいだ。
夏の一番の臨時便なので、100%登山客で占められている。
平均年齢は、55才といった辺りか・・
男女比は、5対5である。
ちょうど真ん中で、上から降りてきた車両とすれ違う。
この二つの車両が、ケーブルで繋がれ、
まるで、ポッポ時計のブン銅のように、上下しているのだ。
ところで、この斜坑は、どちらから掘ったのだろうか?
上から?
下から?
上からだとすると、掘った土だの岩を、
ウンセウンセと上に運び上げなければならない。
下からだとすると、掘った土だの岩が、
天井からドタドタ落ちてくる。
どっちが楽だろうか?
アナタだったらどっちにします?
両方から?
それは、怖いなぁ~
ついに貫通した感動の瞬間に、上にいた人間が、
ボロボロと、下に落下してしまうような気がするなぁ~
「到着です」
ケーブルカーを降りた途端にヒンヤリとする。
相当高度が高くなったらしい。
さあ、次は、なあ~んと!
空中遊覧だあ~!
<ロープウエイ>
このロープウエイは、途中に鉄柱のない、
端から端まで一本のロープで吊るされた珍しい乗り物だ。
だから乗り場には、救助方法が、デ~んと張り出してある。
特殊な救助の仕方だと、自慢している。
しかし、隣の爺さまが、肩に担いだロープを揺すり、
渋い顔でうなっている。
「いざとなったら、自分で降りるだヨ」
過去に
相当ならした方だとお見受けた。
ならしていない私でも、いざとなったら、
自力で降りてみたいと云う気持ちだけは浮かんだ。
やっちゃいかんが・・


ロープウエイの救助方 2022 8