昨今、「日本語が乱れている」とお嘆きだね。
ところが、どっこい!
実は、
言葉が乱れていない所もあるのだ。
どこかは、すぐには教えない。
そもそも、日本語が乱れてと口角泡を飛ばしているのは、
東京を中心とした、首都圏。
つまり、標準語を日本語のメーンに喋っている方達だ。
方達といったが、この私もそうだ。
標準語というのは、いかにも堅苦しい言葉である。
四角四面といってもいい。
だから、若者は壊したくなる。
乱したくなる。
自分達だけの新語を編み出したりする。
それは、今に始まったことではない。
従って、
言葉は若者が乱していると断言していいだろう。
ところが、その若者の言葉が乱れないケースがある。
<方言>
アナタは、地方出身者だとしよう。
アナタの方言は、30年前と変わってますか?
爺様や婆様がいた50年前と変わってますか?
私のケースの大分弁は、50年前と
いっちょん変わっちょらんのじゃな。
なあ~んも、変わりゃぁせんで。
こう言い換えよう。
《方言は乱れようがない》
試しに、アナタの方言を乱して喋れますか?
私は、さっき、大分弁を乱して喋ろうと努力したが、
出来なかった。
同じ問いを、昨日、役者仲間にしてみたのだが、
地方出身者の全員が、白旗を揚げた。
そうだったのだ!
日本語を守るのには、方言を守るのが手っ取り早い。
方言は、乱れにくい言葉なのだ。
恐らく、
発達の歴史が長いからにちがいない。
若者よ、方言を捨てるでないゾ!