「おっ、アレは何だ?」
横浜の港を歩いていると、前方に、
巨大な船が泊まっているではないか。
豪華客船てヤツだな。
その船の前方デッキが、なんと!
芝の公園になっている。
ど、どういうこっちゃ?
よくよく目をこらすと、真相が明らかになった。
客船の手前に、ビルが設置されているのだ。
その屋上が芝の公園になっている。
目の錯覚で、豪華客船のデッキが、
芝になっている様に見えるのである。
豪華客船と云えば、プールや、クライミング壁などが、
最上デッキにあったりする。
芝の公園があっても、不思議ではない。
なんたって、陽射しは任せとけってもんだ。
《豪華客船で世界一周》
魅力的な響きである。
誰しも一度は乗ってみたいと、憧れる。
私も憧れているような気がする。
しかし、もし、私が乗ったらどうだろう?
豪華客船というのは、
大きなビルが海の上に浮かんでいるようなもんだ。
移動中は、そこから出られないワケだ。
他にはいけないワケだ。
その間、私は我慢できるだろうか?
じっとしている事に耐えられるだろうか?
楽しい行事がたくさんあるらしい。
コンサートがあったり、パフォーマンスがあったり・・
でも、そのビルから出られない事に変わりない。
食っちゃ寝の毎日に変わりない。
豪華・・はいいのだが、じっとしていられるかどうか?
「どうせ、乗るつもりないんでしょ」
はい、すみません。
右下にある船だって、かなりデカイ!