「椎茸ってさあ、
生で食えるのかなあ?」
ふと思ってしまった。
そのまま、ふと喋ってしまった。
採り立ての新鮮な椎茸を食べることがある。
「ほら、焼けましたヨ!」
炭火で焼いた椎茸に醤油をたらし、ほおばる。
その美味しさに、文字通り、ホホが落ちる。
いや、あごが落ちている。
つまり、バカ顔。
それほど、旨いと感じる。
「イシマルさん、椎茸って、
全く栄養ないんですよ」
親切に教えてくれる友人がいる。
「ついでに言うと、キュウリも栄養ないんですよ」
丁寧に、栄養価を解説してくれる。
ウッセ~!
栄養価はわかんないけんども、
野にいる動物が、キノコ食ってんじゃん。
なんか意味あんじゃないの?
少なくとも、旨いぜ。
旨いってのは、
幸せとも訳すんだゼ。
で、椎茸だ。
では、採れたてを、そのまま食べたらどうだろう?
すなわち、生で・・
「椎茸って、生で食えるのかなあ~?」
誰か、生で食べた人いる?
(食べて、あたった人いる?)
そうなのだ・・
今、私の目の前に、椎茸が皿にのって待っているのだ。
私に・・
生で食われる実験に差し出された自然食として・・・
ちょっと裏庭で、こんなに採れちまった