又、行っちまった。
沖縄は那覇空港にある食堂だ。
空港内のはじっこにあるので、見つけにくい食堂である。
だから、地元の人達が主に利用している。
入り口のショーウインドーに、メニューが飾られてある。
冒頭の写真は、《
てびちそば》だ。
ウインドーの中で、とりわけ異彩を放っている。
(ほんとに、こんなのが出てくるのだろうか?)
疑問が湧く。
何度も、この食堂に通っているのに、注文するのは、
《てびちそば》だけだ。
ショーウインドーの作品に、魅せられてしまうのだ。
そして、しばらくして、出てきたホンモノに、
手のひらをホホにあて、感激してしまうのである。
どこの食堂でも、ショーウインドーに飾ってある
ニセモノと、
出てくる
ホンモノの落差に、いたく傷つけられる。
その差を予測していても、やはり肩が落ちる。
「やられた」感がある。
(誇大広告!)小さくつぶやいたりする。
(契約不履行!)不満をぶつけたりする。
ところが、当空港食堂では、
まごうことなき《てびちそば》が、客にお出しされる。
てびち(トンソク)の大きさ、形状、色艶、見事である。
習字でいえば、朱の筆で、三重丸が書かれるだろう。
(謹厳実直!)・・褒めてやりたい。
(誠心誠意!)・・その姿勢を貫いていただきたい。
このてびちそばが、600円!
ホンモノ