
《ドンド焼き》を観に行こう!
観に行こうと、思い立って、3年の月日が流れた。
思えば、ドンド焼きなるものを見た事がなかった。
九州には、なかったのだろうか?
今回は、力が入っていた。
前日に、現場まで赴き、リサーチまでした。
高さ8mほどの綺麗な飾りつけが、海岸に設置されている。
そして、当日・・
まだ、真っ暗なうちから、大勢の人が集まってくる。
消防団の消防車まで、出張っている。
♪~ピィ~ヒョロロ~
ワゴンに太鼓を積んで、お囃子までやってきた。
「点火は、6時20分で~す。
年男4人が四隅から点火しま~す」
おじさんが、大声で案内している。
(としおとこ?)
私じゃ~ん。
手を挙げていいんだろうか?
もうすでに人選は決まっていて、裸でふんどしはいて、
海に浸かって禊を済ませているのだろうか?
すると・・
「あと一人いませんかぁ~?」
気がつくと、一歩前に踏み出していた。
なんと、私の右手が挙がっているではないか。
「はい、この縄持っとくれ、火をつけるでナ」
はからずも、
合法的タキビの火付け人になってしまった。
バアオオォ~!
点火と同時に、火は大きく燃え上がる。
どでかい松明だ。
竹を大量に仕込んであるらしく、
破竹する音がかまびすしい。
機関銃を撃っているかのようだ。
な~るほど、ドンド焼きのドンドとは、
この竹が破裂する音のことなんだナ。
タキビは、思いのほか早く燃え尽きた。
そのあとに、熾き火が残る。
その熾きを使って、餅を焼くんだそうな。
用意周到のお母さんが、浜辺に網を並べ、餅を焼く。
子供たちが頬張る。
な~るほど、ドンド焼きとは、
餅焼きでもあるのか・・
来年は、餅を持ってこよう!
12年後に、合法的火付け人になろう!


としおとこの火付け人のイシマル