《三日をあけず》という言葉がある。
《舌の根も乾かないうちに》という言葉もある。
スノーシューから帰ってきたと思ったら、
登山靴が乾くや否や、再び八ヶ岳に向かった!
今回は、イシマル探検隊結成だ。
あまりにも、急だったので、3人しか集まらなかった。
ふむ、充分だ。
よしいくぞ!
北八ヶ岳ロープウエイで、山の頂にあがる。
標高2237m。
スノーシューは、スキー場でレンタルする。
「さあ、しゅっぱぁ~つ!」
ロープウエイ出口を出た途端、すさまじい風に襲われた。
雪が風に舞っている。
20m先の看板が見えない。
っと、我らが向かおうとしていた方角から、
数人のパーティが転げ降りてくるなり、口走る。
「た、助かったぁ~」
ほうほうのていで逃げてきた様子である。
さっそく、インタビュー。
『この先、どうですか?』
「20m、いや30mは風が吹いとるな」
『麦草峠方向に行くつもりなんですが』
「・・・・・」
あんたは馬鹿かという目つきでみられた。
(この日、春一番が吹き荒れていたらしい)
我らは、試しに、歩き出す。
しかし、視界が全くきかず、風にとばされそうになる。
「よし、今日は、中止だ」
勇気ある撤退宣言をした直後。
アナウンスが流れる。
「下りロープウエイは、強風のため、取りやめで~す」
なんですと?
スキー場の最高地点に取り残されてしまった。
残された我ら3人、歩いて降りるしかない。
登山道という道標は見つけたが、すぐに分からなくなる。
「
ロープウエイの鉄塔を頼りに下ればいいんでないかい」
舞いあがる雪に、スノーシューでザクザクと降りてゆく。
道・・・は見つからない。
道なき道を開拓しながら降りてゆく。
スノーシューを履いてなかったら、胸まで沈みそうな深雪だ。
マイナス10度に強風!
なのに、汗だくである。
やがて、山麓の駐車場まで、楽しい彷徨が続いたのだった。
「よし、明日に延期だ、
宿を探そう!」
これが、正解だったか、失敗だったか?
明日わかる。