
伊豆大島の南端に<波浮(はぶ)漁港>がある。
その突端に、歌碑が建っている。
野口雨情作詞、中山晋平作曲
《波浮の港》
♪~
磯の鵜の鳥ゃ日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ夕焼け小焼け
明日の日和はヤレホンニサなぎるやら~♪
私的には、フランク永井が歌った波浮の港が印象的だ。
などと感慨にふけっていたら、
その横に、パイプがズラリと並んでおり、木槌が置いてある。
パイプを右端から叩いていけば、
波浮の港の曲が弾ける仕組みだ。
ふと、気付くと、
木槌置き場は、並んだ鉄棒の両側にあるではないか。
どういうことか?
曲は、右側から叩くとされている。
そこで、
右側から叩いた人が、そのまま木槌を左端に置いた、場合。
几帳面な人が、木槌を右端に戻した、場合。
その両方を満たす為に、置き場が二つある。
するとどうなる?
左端に置いてある木槌を見つけた人は、
躊躇無く、左端から叩き始める。
おかしな曲が響きはじめる事になる。
ここで、私は考えた。
《
回曲》(かいきょく)ってのは、ないのだろうか?
回文をご存知?
どちらから読んでも<しんぶんし>、
<鯛釣り船にねぶりついた>
これが、回文。
名前もある。
<中田加奈>ちゃんは《回名》と言えるかもしれない。
そこで、私が無理やり、《回曲》なるモノをひねり出した。
《音符を演奏すると、反対から演奏しても、同じ曲になる》
そんな曲って、今までにあったのだろうか?
アナタ、知ってる?
もしあるのだとしたら、是非、
観光地のパイプ叩きに採用していただきたい。
どちらから叩いても、同じ曲。
木槌がどちらにあっても、文句を言われない曲。
ないのだとしたら、是非作っていただきたい。
作って、
観光地のパイプ叩きに採・・