
「♪~マ~サカリか~ついで金太郎ぉ~♪」
朝、目が覚めた途端、歌を口ずさむ。
金太郎といえば、金時山(きんときやま)。
そうだ、金時山に登ろう!
スラスラと今日の山登り目的地が決まる。
迷いがないので、すぐにゴーだ。
登山口から、「さあ登るゾ!」と意気込むまでもなく、
1時間ちょいで、頂上に着いてしまった。
金時山の頂上の見晴らしは素晴らしい!
目の前に、ド~~ンとどでかい土の塊を見せているのは、
我らが富士山だ。
南を振り返れば、箱根の山塊が一望できる。
箱根外輪山の中で最も高い場所が、金時山だ。
この頂上から眺めると、
箱根が大きな外輪山をもつ火山であることがはっきり分かる。
そのカルデラ内に、芦ノ湖が見え、強羅が見える。
その昔、箱根の山が陥没しただろう景色が想像される。
陥没する前は、かなりの高さをもつ山だったに違いない。
そうして想像しながら、富士山を見やる。
もし、富士山が同じように陥没したら、
相当大きなカルデラができるだろう事がわかる。
陥没して欲しくないが、その想像図を富士山を眺めながら、
描いていた。
富士山が、現在の姿になってから、まだ、たったの
7000年であるらしい。
我々は、稀有な美しい形を、
運よく目にしているに過ぎない。
世が世なら、富士の隣に箱根山が、
肩を並べてそそり立っていたかもしれないのだ。
それを見ていた原始人がいたかもしれないのだ。
パシャリッ
マサカリかついで記念写真を撮った。
この写真を撮るにはとても
恥ずかしい思いをしなければならない。
頂上では、たくさんの登山者が富士山の方向を見て、
お弁当をほおばっている。
その視線の先に、この撮影場所がある。
見たくなくても、このおバカな行為が目に入る。
パシャリッ
実際・・笑いが起きた・・

ワハハハ ハハハハハ アハハハ
アハハハハ ハハハ ハハハハハ