
《右を見て、左を見て、もう一度右を見て渡りましょう》
小学校の時、交通標語を先生がのたまう。
正直者でとおっていたけんじろう君の頭の中に疑問がわく。
これでいいのだろうか?
こんな事をやっている間に、車が来てしまうんじゃないの?
そこで、子供なりに標語を考えた。
さ、ご一緒にアナタも首だけ振りながら標語を唱えましょう!
《右を見て、左を見て、もう一度右を見て、
念の為に左を見て、確認の為に右を見て、
念には念をおして左を見て、
こうしている間に車が来るかもしれないので右を見て、
最終確認の為に左を見て、
そうこうしているうちに、
見逃したかもしれないので右を見て、
絶対来てないと宣言できるように左を見て、
車にハネられて病院で反省しなくていいように右を見て、
最後が右で終わるのは不安なので左を見て、
最後の最後に、すばやく右左と見て、
あまりにもすばや過ぎてよく解らなかったので、
すこしスピードを緩めて右左と見てから、
渡りましょう》
っと言ってる間に車が来ちまったので、明日渡ろう。