
「オレさあ、体格だけで言うとイチローと一緒」
飲み屋で、オジサンが自慢している。
イチローと身長が一緒だと自慢している。
ふむ・・
本人を観察すると、
体重が、本人の言うところの、
<イチローと一緒>の体格に加算されていないのが悲しい。
「いやホント、俺まさに体格、本田だってばッ!」
自慢している係長は、確かにシェイプした体つきだ。
サッカー界の寵児、本田に似せて髪を逆立てている。
腕時計も両腕にしている。
いいかもしんない。
ただし、走るのは苦手だと告白している。
「ピッタリの体格!」
サッカー日本代表<香川選手>を引っ張り出した輩がいる。
「香川は25才、身長
172センチの62キロだろう。
私も25才の頃はサ、
身長
172センチの62キロ、
ホラ、ピッタリだろう!」
自慢しているのは、私だ。
ピッタリじゃないか!と、具体的に説明している。
説明する道具として、ツバまで飛ばしている。
あげく、この言葉におびえている。
「ふ~ん・・で、今は?」