朝、アサリの味噌汁を飲んでいる。
貝殻についた身を箸で摘んでひっぱる。
小指の先ほどの身を口にほうりこむ。
アサリは腎臓に良いと詠われている。
だから、パクパクいっぱい食べたい。
口中で咀嚼している間にも、次の身を取り出し、
放り込む。
次から次に放り込む。
この行為が危険である事は以外と知られていない。

ガキッ！
歯と歯の間で、石が砕かれる。
なんとも気持ちの悪い感触が広がる。
「うぅ・・どうする？」
一瞬、思い悩む。
（このまま。飲んじゃぅ？）
いやいや、それはイカンだろ。
（じゃあ、吐き出す？）
ま、それが一番だろうネ。
よいしょと立ち上がり、台所に向かう。
流し台にうつ伏せになり、
ウゲェ～
５粒ほどの食事中のアサリが吐き出される。
そこで、流しの銀色を見ながら、反省の言葉がでる。
「なぜ、ひとつじゃないんだ？」

ひとつづつ食べていたら、ひとつ吐き出すだけで済んだ。
あせって、次から次に放り込むから、こんなことが起きる。
アサリを５つも無駄にしてしまった。
腎臓の健康に、５粒分、損してしまった。
「ま、５粒くらいたいしたことないわネ」
今、つぶやいたアナタ！
じゃあ、台所から戻って食べ始め、
又５粒放り込んだところで、
ガキッ！
さ、どうします？
毎回連続、ガキッが生じたら、
私は、アサリを一粒も食べられなくなるのですゾ！
私の腎臓の健康をどうしてくれる！

結論；
アサリは一粒づつ飲み込んでから、次を口に入れましょう。
つまり、朝忙しい時間には向かない食材です。