
友人のブンヤ(イリョウ)に会いにゆく。
ブンヤとは新聞社に勤める記者の事だ。
新聞のブンで、ブンヤというのだろうか?
たぶん、文を書くから、
ブンヤと呼ぶのだろう。
いや、呼ばれたのか?
役者は、役をやるから
役者だ。
これは、たぶん、呼ばれた。
役者と記者、同じ<者>が付く職業だが、
アッチは、
大会社で、コッチは、
個人営業だ。
「寿司でも食おう!」
イリョウの提案で、会社の近くの寿司屋に繰り出した。
ここで、見事なまでの
稀有な会話がなされたのだった。
忠実に再現しよう。
イリョウ「飲み物何にする、ビールいくか?」
石丸「いや、これから、
車窓に行かなきゃならんでネ」
イリョウ「
シャソウ?」
石丸「うん、だからお茶にする」
イリョウ「おまえでも、
シャソウがあるんか?」
石丸「ある・・というかぁ、やってる・・ナ」
イリョウ「個人経営の役者でも、
社葬があるのか・・ふ~ん」
これは、偽らざる、ふたりの会話そのままである。
非常に珍しい・・私でなければ、有りえないような、
成り立たないような、
稀有な寸劇であったかもしれない。

芦ノ湖と伊豆半島