東京都で、最も高い山は?
<雲取山> (くもとりやま) 2017m
「行こう!」
ナカヒラ、滝田、ヨウコ隊員に、例によって突然の召集をかけ、
東京と山梨の県境に向かう。
鴨沢が、出発点だ。
ここから、いっきに1500mの標高差を登る。
山岳的には、さした標高があるわけでもない普通の山なのだが、
歩行距離には、驚かされる。
詳しい話は、とばそう。
我ら、二日間で、16時間、25キロの山中を徘徊した。
徘徊したあげく、降り立った所から、
タクシー会社に電話をかけた。
「丹波(たば)のバス停に来てください」
『ほんとに丹波なんですね?』
「はい、丹波です」
『間違いなく丹波ですね?』
「はい」
しかして、丹波バス停でタクシーに乗った我々に、
運転手がのたまう。
『雲取山の頂上から、丹波に降り立ったお客さんを、
向かえに行くのは、今年初めてです』
その行程は、非常に長く、
悪路で、
ほとんどの人が使用しない道程らしい。
確かに、悪路だった。
道が、寸断されている箇所がいくつもあった。
寸断とは、道が無くなり、崖をトラバースするという意味だ。
あまりの危険な状況に、
ナカヒラ君は、悲鳴の挙げっぱなしだった。
「もう死ぬ!」
なんど叫んだことだろう・・
あげく、
「二度と、山登りしねえええ!」
雄たけびをあげた。
『おい、ナカヒラ君、今地図を見ていたらサ、さらにその奥に、
すさまじい悪路を見つけたゾ。わざわざ
悪路と書いてある!
次回、行くかぁ~?』
「ひえ~~~」
快適な道も多い