
宇都宮に行けば、餃子が食べられる。
いくらでも食べられる。
では、ラーメンならどこに行けばいい?
喜多方だ。
街中、ラーメン屋であふれている。
ラーメン屋が繁盛するあまり、
家族の寝室が、昼間は食事処になり、
ボクとわたしの勉強部屋も、ラーメン客に占領される。
喜多方のホテルで目が覚め、新聞を買いに歩きでた。
ぶらぶらと歩いていたら、行列が出来ていた。
腕時計をめくると、朝の7時前だ。
店にノレンがたれている。
(ラーメン屋?)
喜多方では、朝っぱらから、ラーメン屋が開店しているのだ。
つまり、朝っぱらからラーメンを食べようという客がくるのだ。
よし・・ここは。
その客に私もなった。
ホテルの朝食チケットがポケットにあるというのに、
ノレンをくぐってしまった。
甘ったるいいい匂いがする。
この匂いは、早朝に嗅ぐには、刺激が強い。
店内では、すでに50人ほどが、ズルズルと音を立てている。
宇都宮の早朝に、
餃子をガツガツと食べている光景を見た事がない。
仙台の朝定食に、牛タンが出てくるという話もきかない。
最近は、
朝カレー、朝マック、と、
朝に似つかわしくないものをあえて食べる風潮がある。
私的には、朝カレー、朝とんこつラーメン、朝餃子は、
喜んで食べたいメニューである。
朝からガツンときて、一日体力勝負!
普段は、出来ないので、キャンプになると、
朝カレー朝とんこつラーメンをやる。
そう、ラーメンが出来るのを待ちながら、
気分はキャンプだった。
ジュルジュル、ゴクンッ
一杯軽くいただいて、店をあとにした。
そしてあっという間に、お昼になった。
で、どうしたか?
「お昼はやっぱりラーメンでしょ」
ってんで、違う店のドアをあける。
30分後、歯をシーシー言わせながら、出てくる。
そして夜は、静かに酒をくらって・・
すると朝がくる。
どうする?
朝ラーメンをやっている店に出かける。
あちこちでやっているので、店がだぶらない。
ブフォ~
ラーメンスープくさい息を吐きながら、店を出てくる。
晴れ渡った喜多方の空を眺めながら、つぶやく。
「このまましばらくこの町にいたら、私はどうなるの?」