
「よし、○○山に登りに行こう!」
思い立ったら吉日とばかり、早朝、車を走らせる。
目的の山に近づき、登山道入り口を探す。
(おかしいな、道がないゾ?)
地図にある筈の道が見つからない。
登山口が見つからないのではなく、そこに至る道を発見できない。
「や~めた!」
急に登山をやめる。
あきらめは、実にさっぱりしたものだ。
(そういえば、さっき、滝の看板をみたナ?)
目的地が即座に、山から滝にかわる。
ブウゥゥ~ン
「おうあったあった!」
《洒水の滝》 (しゃすいのたき)
酒の字が、正確には、四角の中の横棒が一本ない。
この滝が洒脱だった。
(洒脱の洒の漢字も、横棒がない)
細く長~く落ちる滝で、その姿は美しい。
崩落しかけており、滝つぼまでは近づけなかったが、
見上げる価値のある名滝である。
日本的ともいえる。
子供の頃、南国九州の大分だったせいか、
滝にゆくと、滝つぼに入った。
とびこんだ。
泳いだ。
潜った。
滝にうたれた。
たいした高さのある滝でなかったのが幸いして、怪我はなかった。
現在の観光地の滝でそんなことをしようものなら、
たとえ子供でも、ひったてられる。
親がよばれる。
その親までもが、泳いでいようものなら、
おまわりさんに連れていかれる。
コンコンと諭される。
これから暑くなる夏・・
滝つぼで泳いでみたいなら、沢登りをするしかない。
それなりの安全な滝つぼも、あちこち存在しているので、
覚悟の上、行ってみよう!
水着は持参。
時折、龍が出現するので、気をつけましょう・・