
パキ~~ン
ゴルフ中継がテレビで流されている。
いましも、ティーショットが打たれたばかりだ。
ゴルフでいうところの、第一打。
プロが打つと、ほとんどがフェアウエイ(短く刈られた芝生)
に落ちてゆく。
ほぼ同じあたりに落ちてゆく。
すると選手は、その落下地点の芝生まで歩いていき、
第二打を打つ。
さ、そこで問題だ。
その芝生に、クラブを振った後が残る。
その後を、<ディボット>と呼ぶ。
芝生がえぐられるので、その跡に、土砂を入れてふさいである。
冒頭の写真の白い部分がディボットだ。
無数にある。
4日間もトーナメントが催されると、
何百というディボットができる。
さ、ここだ。
フェアウエイに跳んだボールは、芝生の上にあるのが一番良い。
土砂の上になどありたくない。
あんなにたくさんのディボットがあるのだから、
どれかの上にボールは止まるのでないか?
心配になる。
ところが、不思議なことに、ほとんどのボールは、
ディボット上ではとまらない。
きちんと芝生をマクラにしている。
なぜだろうか?
こたえは単なる確立である。
ディボットに目がいくと、その数の多さに、
ディボット占有面積を過大評価してしまう。
ところが、フェアウエイ全体におけるその面積は、
非常に小さい。
冒頭の写真で、占有率を計算してみると、意味がわかる。
つまり、ディボットにボールがとまる確立の方が、
遥かに小さいのだ。
アナタが、今週末、ゴルフ場で、ディボットにつかまったら、
帰りに宝くじを買ったほうがいい。
もし当たったら、私に感謝の一報をこっそり・・・