 地名を、あいまいに覚えている。
「え~とね、この先の交差点はね、
え~と、学校関係のような名前だったような・・」
「たしか、橋か・・家かが付いていた気が・・」
毎日通る道ならともかく、
年に数回しか通らない交差点の名前は、
いいかげんにしか覚えていない。
イメージでしか、覚えていない。
「たしか漢字3文字だった」
「真ん中の文字が複雑だった」
この程度の覚え方しかしていない。
で、実際その交差点に行ってみると・・
《正蔵前》
こんなだったりする。
覚える必要がないから、覚えないのだが、
友人に、道順を説明する時には、難儀する。
「え~とネ、踏み切り超えたら、しばらくして・・
交差点の名前がネ・・・・・・・・・・・・・」
受話器を握りしめたまま、沈黙が続く。
「雨・・・・」
『あめ?』
「空・・・・」
『そら?』
「う~んとネ、 天候に関係あるような、ないような・・」
『その交差点に、目印ないの?』
「ちょっと待ってネ、たしか・・ 数字が付いていたような」
ガチャリッ
友人は、しびれを切らして、電話をきる。
この曖昧な覚え方は、なにが原因なのだろう?
まったく覚えていないのなら、潔い。
ところが、なまじっか少しだけ覚えている。
三択クイズなら、すぐに正解を答えられる。
この< なまじっか感>が、はがゆい。
絵面のような感覚で覚えている地名。
見たらすぐに、それと指摘できるのだが、
思い出せない。
「あっ思い出した!、《 若松二丁目》だ!」
( 数字は付いているけんど、 天候に関係ないしぃ)  奥 ・・だけ?
by ishimaru_ken
| 2013-06-25 05:38
| 謙の発見!
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