
「アスリートですか?」
突然の質問を発した。
誰が?
アナタが?
私が?
「アナタはアスリートですか?」
直接問われると、アスリートと豪語している人でさえ、
ビビッてしまう。
アスリートとしてのストイックさを、
自分がキープしているかどうか、自ら問うたりする。
そこで、自ら問うてみた。
「君は、アスリートなのかい?」
ん~とネ、たぶん・・私は・・
《汗リート》 だな。
「なぬ、駄洒落できたか。
汗をいっぱいかくから、汗リートとダジャレているのだな」
うむ、バレたか?・・
私は、汗リートである。
汗をかく事を楽しんでいるフシがある。
ランニングに行く。
帰ってきて、何キロ走ったかという闘いより、
どれほど、衣服が汗で濡れそぼっているかが、気になる。
ティーシャツが完全にビッショリになっているのは勿論、
パンツまで、汗染みになっていると、満足したりする。
「よし、よく走った!」
汗に対して、お褒めの言葉を吐いたりする。
一日に、汗をかいたティーシャツを何枚着替えたかで、
その日の体調を確かめたりする。
「ふむ、3枚か・・マダマダだな」
何が、マダマダなのか定かでないのだが、
たぶん、マダマダなのだろう。
「なぬっ、一枚も着替えてない?」
今日は、汗リートとして、大いなる反省をするだろう。
「なぬっ、夜中に2枚も着替えただと?・・寝汗ぇ~?」
う~~む、こいつをカウントしていいのかどうか?
ただの汗かきなんじゃないのぉ~?
では、《明日リート》と言い換えよう。
「なぬ、又も駄洒落か。
明日こそ頑張ろうってんで、明日リートとダジャレたな」
バレたか・・