スイカの種をどうやってほじっていますかぁ~?
私は、箸一本である。
表面に見えるタネを、突いてほじりだし、
黒みがなくなった赤い部分に喰らいつく。
そして、再びタネを発見すると、またつつく。
この方法は、最もポピュラーだと思われる。
つつく道具が、箸なのか、スプーンなのか、
フォークなのかの差であろう。
ここで、私の母親が登場する。
母親は、スイカの種の分別の名人なのだ。
今、分別と言った。
タネ取りとは言わなかった。
では、どうやってスイカを食べるのか?
半月状にカットしたスイカが目の前にある。
ソレを母親は両手に持ち、いきなりかぶりつく。
ガブガブとかぶりつく。
見た目では、そのままゴクンゴクンと呑み込んでいる。
(タネはどうしているんだろう?)
そんな心配をよそに、次から次にスイカは消えてゆく。
やがて、半分くらい食べた頃、
すっくと立ちあがり、縁側にゆく。
そこで、庭にむかって・・
プププププププッ!
なんと!タネが噴出されてゆくではないか!
いつのまにか口中で、果肉とタネが分別されていたのである。
すごい!
(どこに分別収集していたのだろう?)
説明をしてくれた。
<
唇と歯茎の間に溜める>のだそうだ。
ふむ・・溜める場所はわかった。
でもどうやって、あの速さで、溜め続けられるのだろう?
母親は、どうやってこの技を習得したのか、
決して明かしてくれない。
しかし、その技を次世代につないだのは、
けんじろう君だけだった。
さあ、アナタに試していただきたい。
タネも一緒に、普通の速さでスイカを食べながら、
そのタネを歯茎の間に選別するのです。
そして、最後は、縁側に行って・・
縁側がない方の場合は、台所に行って、流しでやるのです。
プププププププププッ!
ああ~きもちイイッ!