「今、何時だろう?」
休日に、本栖湖畔で目が覚める。
ハイエースの窓を暗く目張りしているので、
音でしか、時間がわからない。
その音の情報自体が、少ない。
朝だとわかるのは、鳥のさえずりだけだ。
「よし、朝飯だゾ~」
キャンプの朝飯は、
グレている。
普段食べられない、レトルトに重きが置かれる。
おおむねカレーである。
そこに、目玉焼きとウインナー、とサラダ。
飲み物は、ヤクルト、ヨーグルト、牛乳、野菜ジュース。
涼しい高原で、パクつくのは、贅沢である。
しかし、連日泊まりとなると、又、カレーともいかない。
手を換え、レトルト<牛丼>を引っ張り出す。
それでも、ウインナーと目玉焼きは頑固に乗っける。
ところが、3泊目ともなると、手の換え方が難しい。
そこで、ご飯の上に、レトルト2種類をぶっかける。
《親子丼》《玉子丼》
どちらも
玉子だらけで、黄色くなっている。
こんなもので驚いてはいけない。
定番を乗っけなくては。
ウインナーと目玉焼きだ!
もはや、玉子だらけで・・
ソレを見た、
隣でカレーを食っている滝田君が、「おぇっ!」。
「コレステロール大丈夫?」
ふむ・・そうだな。
明日は、玉子は止めよう。
「よし、明日はカレーとトンコツラーメンだぁ!」
かくして、キャンプの朝は、どんどんグレてゆく。